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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第3章 結ばれる
 時折、彼が見せた屈託ない笑顔は丁度、晴れ渡る春の空のようで。とても力ずくで女を自由にするような人には見えなかった。響き渡る伸びやかな笑い声はひろがる蒼空のように広くて深い度量の大きさを思わせた。
 しかし、それは百花が抱いた幻想にすぎないのだろう。王は両班よりも更に上の、この国の頂点に立つ至高の存在だ。元々、百花とは住む世界も違うし、考え方も違う。二人が判り合える日が来るとは思えなかった。
 百花は敢えて、王の顔を意識の外から閉め出した。それ以上、王のことを考えていたら、折角の決意が鈍ってしまうようで怖かった。
 百花はその夜、切り取った髪を入れた巾着を懐に抱いて眠った。
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