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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第4章 愛撫

百花は必死に持ち堪えた。それも、王には予想外であったらしい。何も知らない初な娘など、幾度か閨を共にして身体を重ねれば、容易く陥落すると楽観していた。身体が馴れてくれば、心も次第に靡いてくる―、女体とはそういうものだと高を括っていた節があった。
だが、現実は違った。百花は夜毎の愛撫にかすかな反応を見せはするものの、けして烈しく乱れることはない。身体は素直に反応しているのに、唇を噛みしめ、時には薄く血が滲むまで自身の爪を太股に突き立ててまで、我を忘れまい、理性を失うまいと踏ん張っている。
だが、現実は違った。百花は夜毎の愛撫にかすかな反応を見せはするものの、けして烈しく乱れることはない。身体は素直に反応しているのに、唇を噛みしめ、時には薄く血が滲むまで自身の爪を太股に突き立ててまで、我を忘れまい、理性を失うまいと踏ん張っている。

