この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第6章 鷺草~真実の愛~

更に十日近くを経た。
夢を見た日から、なかなか眠れない夜が続いたせいで、その日はいつもよりは少し遅くなった。昌淑の介添えで朝食を取り、薬湯を呑むのもいつもと変わりない。
すべてが終わり、洗濯に出かけようとしていたら、昌淑が緊張した面持ちで告げにきた。
「尚宮さま、提調尚宮さまがお越しです」
人前では、お付き女官としての態度をけして崩さない昌淑である。
謹厳な提調尚宮を前にすると、物怖じせぬ昌淑も普段どおりにはゆかないらしい。
夢を見た日から、なかなか眠れない夜が続いたせいで、その日はいつもよりは少し遅くなった。昌淑の介添えで朝食を取り、薬湯を呑むのもいつもと変わりない。
すべてが終わり、洗濯に出かけようとしていたら、昌淑が緊張した面持ちで告げにきた。
「尚宮さま、提調尚宮さまがお越しです」
人前では、お付き女官としての態度をけして崩さない昌淑である。
謹厳な提調尚宮を前にすると、物怖じせぬ昌淑も普段どおりにはゆかないらしい。

