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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第6章 鷺草~真実の愛~

物語の内容は、大妃さまがおん歳七歳で入宮されてから、評判の仲睦まじいご夫婦でいらっしゃったご夫君、導宗殿下に先立たれるまでを描いている。
十六歳で今は亡き先王さまと出逢われ、幾多の障害と試練を乗り越えて晴れて結ばれた大妃さまは、更に第一王子の母君となられ国母となられた。元子さまをご出産後、直ちに側室では最高位の嬪(ひん)に進まれ、その慎み深く徳高いお人柄から、導宗殿下おん自ら〝徳嬪(ドクビン)〟の呼び名を賜った。元子さまが御年三歳で正式に王世子(ワンセジヤ)に冊封(チェツポン)されると同時に、大妃さまもまたついに中殿さまに封ぜられたのである。
十六歳で今は亡き先王さまと出逢われ、幾多の障害と試練を乗り越えて晴れて結ばれた大妃さまは、更に第一王子の母君となられ国母となられた。元子さまをご出産後、直ちに側室では最高位の嬪(ひん)に進まれ、その慎み深く徳高いお人柄から、導宗殿下おん自ら〝徳嬪(ドクビン)〟の呼び名を賜った。元子さまが御年三歳で正式に王世子(ワンセジヤ)に冊封(チェツポン)されると同時に、大妃さまもまたついに中殿さまに封ぜられたのである。

