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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第6章 鷺草~真実の愛~

権力を巡っての幾多の争いで犠牲になった魂が永眠(ねむ)る場所だから、きっとその人たちの怨念も雪のように降り積もっていることだろう。それでも、後宮は人と人がめぐり逢い、哀しみだけでなく、愛と歓び、希望が交錯する場所でもある。悩み傷つけ合いながらも、ここで懸命に生きてゆこうとする人々たちの姿はとても愛おしく思えるのだ。―
物語の題名は、このお言葉の辺りから考えてみては、どうだろうかと私は考えている。まずは、そのことを大妃さまに申し上げてみることにしようか。
物語の題名は、このお言葉の辺りから考えてみては、どうだろうかと私は考えている。まずは、そのことを大妃さまに申し上げてみることにしようか。

