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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第2章 揺れる、心
すべてが大王大妃の命で内輪だけで地味に整えられたものの、それでも、現王の祖母にして先王の母という類稀なる高貴な女人が主催する宴となれば、いやが上にも盛り上がる。更に参加者は全員が女性、しかも後宮内に住まう王の側室たちが打ち集えば、華やかさはいっそう際立つ。
宴の席では、大王大妃は始終、ご機嫌だった。それも当然だろう、王の側室は正妻ではないとはいえ、王の妻である。従って、大王大妃にとっては孫の妻なのだ。
宴の席では、大王大妃は始終、ご機嫌だった。それも当然だろう、王の側室は正妻ではないとはいえ、王の妻である。従って、大王大妃にとっては孫の妻なのだ。