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第1章 始まり

私が初めて彼氏を作り、男を知ったのは18の歳。

処女を失って、少しだけ、大人の女性に近づけた気がしていた。

初めてできた彼は優しくて、私が嫌がることは絶対にしてこなかった。

逆に言うなら、強引さも、激しく求めてくることもなかった。

大人って、何？ 気持ちイイって…何？

彼と会い、セックスをするたび、次第に私はそればかり考えるようになってしまった。

もやもやした気持ちを持ったまま、気がつけば半年で彼への心は冷めてしまい、次第に会わなくなってそのまま別れた。

違う、私が求めている人はこの人じゃない……

私は処女を失っただけで、何一つ得られていない。

体の相性が悪いのが原因で別れる人達はそこそこいるだろうけど、それでもそんな理由で別れた自分のやらしさに恥ずかしくなった。

本当の快感ってどんな感じなのかな？おかしくなるくらい、壊れそうになるくらいイイのかな……

もっと、もっともっと…気持ちよくなってみたい…

そんな事を考えていた自分は、変態だ、と思った。