この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ダブル不倫 〜騙し、騙され
第5章 隣人
優子の心は弾んでいた。無意識の間に笑みが溢れる。こんなにワクワクドキドキする気持ちになるのは結婚以来なかったような気がした。指先で唇を触った。
ベッドで眠る夫の顔を見た。その顔はいつに無くスヤスヤと眠っているように見えた。
――ベェーだ。
:
バスルー厶に入った。
畠山のことを考えていた。彼の瞳に映った自分の顔。重なる冷たい唇。トロトロと交換する泡立つ唾液。彼の首筋につけた〈桜の花びら〉。どれも優子にとって新鮮だった。
薄い水色のショーツのクロッチには幾重にもついた輪染みのあとがあった。
――やだ、こんなに……。
ただ、今は熱を帯びた身体を冷ましたかった。優子は身体を清めるように冷水の飛沫を頭から被った。
ベッドで眠る夫の顔を見た。その顔はいつに無くスヤスヤと眠っているように見えた。
――ベェーだ。
:
バスルー厶に入った。
畠山のことを考えていた。彼の瞳に映った自分の顔。重なる冷たい唇。トロトロと交換する泡立つ唾液。彼の首筋につけた〈桜の花びら〉。どれも優子にとって新鮮だった。
薄い水色のショーツのクロッチには幾重にもついた輪染みのあとがあった。
――やだ、こんなに……。
ただ、今は熱を帯びた身体を冷ましたかった。優子は身体を清めるように冷水の飛沫を頭から被った。