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ダブル不倫 〜騙し、騙され
第8章 授業参観の夜
 寒い日だった。リビングルームにコタツを用意した。疲れたのか凛華はもう眠っていた。畠山にラインすると、すぐにインターホンの呼び出し音がなった。午後七時半になっても、修一の帰宅はまだだった。
 
「ご主人は……」
 
 呼吸だけの声で畠山がたずねた。
 
「まだ……」と優子が言ったあと、「コタツで、テレビゲームしようよ」と畠山に言った。
 
 :

 コタツの向かいには古いタイプのビデオゲームがある。優子は畠山と並んでコタツに足を入れた。
 
 ちゅっ……。先に唇を重ねたのは優子だった。
 
「優子さん、ゲームするんじゃ……」
 
 畠山が舌を絡める。
 
「ああ……そんなの。口実に決まってるじゃない」
 
「口実?」
 
「晶くん、ちょっと悪いコトしちゃおうか?」
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