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ダブル不倫 〜騙し、騙され
第8章 授業参観の夜
 畠山の冷たい唇が優子のうなじに触れた。
 
 ちゅぱっ……。
 
「んあっ……」
 
 小さな甘い痛み。電流が駆け抜けた。優子は身体をよじった。そこを畠山の指が触れる。
 
「ふふふ、〈桜の花びら〉のお返しだよ」
 
 畠山の唇が優子のうなじの生え際に落ちる。《《畠山》》はまだ優子の膣《なか》にあった。
 
「ああ……。晶、ズルいよ。私、そこ弱いの。ああ……」
 
 優子の背が反り、腰がグッっと上げられる。身体を低くした後背位の態勢だ。コタツの板が音を立てて落ちた。畠山に腰が押される。浅かった《《畠山》》がゆっくり奥に入ってきた。
 
 内臓が押し上げられ、それは何度も優子の身体ををえぐる。身体の奥が引きずり出されるようだった。
 
「ああ、あっ、あっ、イヤん、んっ、んっ、んっ……」
 
 肉体と肉体がぶつかり合う音と優子の艶めかしい声がリビングルームに響いた。
 
 突然、リビングルームのドアが開いた。
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