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血縁の鎖
第1章 もう、限界なんだ……sideb ※R18
「はぁっ……」
熱い吐息を漏らすと、桜の体がビクッと震える。
「……あ、ああっ……ヒックヒック……ううっ……酷いよぉ……。
お願いしたら出さないって言ったのに……」
悲痛な泣き声が至近距離で聞こえた。
「俺は中に出さないとは言ってない。
考えると言ったんだ」
「っっ……!!
最低!!」
そう言って彼女は裸のまま、俺の部屋から出ていった。
「はぁ……」
桜の自分のことを心底軽蔑した目を思い出す。
「何やってんだ……俺……」
最悪だ。
今頃自分の中に罪悪感が芽生えてくる。
そのまま俺は、事後処理もせずにベッドに寝っ転がり、
目を閉じた。
end