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降りしきる黄金の雫は
第6章 6 診察
ぼーっとしたままの頭にそう囁かれるのが響くのを感じていると、外部から自分の内部に向けて力強い刺激が伝わった。
「かぁっ、あっ、はぁっ」
「苦しいか?」
桂さん自身に貫かれたのだ。痛みはなかった。しかし先ほどの指先とは確実に違う、桂さんのそれは僕のぼんやりした感覚を払拭し、鋭敏な神経に変えた。
「あ、あ、あぁ――」
滑らかに挿入され、苦痛なく甘い疼きと痺れが身体の中から全身に広がる。
「消耗させるつもりはない。すぐに終わらせよう」
一度だけ桂さんは腰をゆっくり引き、そしてまた奥まで押し付ける。
「む、んっ」
「やっ、な、あ、あったか、い――」
桂さんのエキスが注がれるのがわかった。
しかし彼は息一つ乱すことなく僕とつながっている。さらりとした掌が頬を撫で「熱はもうない」と身体を起こす。
そして何事もなかったように「そのまま朝まで寝ると良い」と僕に掛け布団をふわりとかける。
荒くなっていた呼吸も脈も正常な様子になったことを確認し「ではまた」と彼は帰って行った。僕は重くなった瞼が落ちるままにゆだねた。
「かぁっ、あっ、はぁっ」
「苦しいか?」
桂さん自身に貫かれたのだ。痛みはなかった。しかし先ほどの指先とは確実に違う、桂さんのそれは僕のぼんやりした感覚を払拭し、鋭敏な神経に変えた。
「あ、あ、あぁ――」
滑らかに挿入され、苦痛なく甘い疼きと痺れが身体の中から全身に広がる。
「消耗させるつもりはない。すぐに終わらせよう」
一度だけ桂さんは腰をゆっくり引き、そしてまた奥まで押し付ける。
「む、んっ」
「やっ、な、あ、あったか、い――」
桂さんのエキスが注がれるのがわかった。
しかし彼は息一つ乱すことなく僕とつながっている。さらりとした掌が頬を撫で「熱はもうない」と身体を起こす。
そして何事もなかったように「そのまま朝まで寝ると良い」と僕に掛け布団をふわりとかける。
荒くなっていた呼吸も脈も正常な様子になったことを確認し「ではまた」と彼は帰って行った。僕は重くなった瞼が落ちるままにゆだねた。