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ご褒美はキミ
第7章 望んでいるのは
「甘くて美味しいよ」

う、そだ……

そんなとこが、甘かったり美味しかったりするはずがない。

それに……


充輝先輩は甘いものが苦手で、だからマズイって言うことはあってもオイシイとは言わない。

……一度だけ、初めて会った時に先輩たちが食べてくれたブラウニーチョコだけは、美味しいって何回も言ってくれた。
でもあれは、慰めてくれていたから……本心じゃなかったんだと思う。

「本当だよ、すっげぇ美味しい」

充輝先輩がクスリと笑った。

「充輝はアレだよな、真帆が作ったのなら、どんなに甘くても美味しいんだろ?」

「当たり前だろ?」

言ってまたジュルリと飲む。

「あっ……うぅっ……」

「キレイなピンク色でさ、それがやらしく濡れてンの。んで、すっげぇヒクヒクしてて……」
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