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第2章 高木家

父は京都大学を出てそこで教鞭をとっている
京大こそ日本一と信じる面白くもないオッサンだ

姉はそんなオッサンの言うがままに京大へ進学した気の強い女。姉妹仲は著しく悪い。

母は西陣の老舗の一人娘で、蝶よ花よと育てられ
自分の考え以外はダメだと受け入れることの無い女帝みたいな人
入婿の父にも我々子供にも常に高圧的だ
思い遣りとか寄り添う心とかいう世間の親が持つ普通の感情が無い。あるのかもしれないが、感じた事がない
事ある毎にお姉ちゃんは、あーだったとか、こーだったとか京大に入ったお姉ちゃんが自慢。

当然のように私も京大に進む事を『勝手に』期待されていた。