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第1章 崩口川（くえくちがわ）

エンコして止まっていた車は、のりひこに拳銃で殺されてしまったヤクザの男ふたりがかつていたヤクザ組織の男８人が乗っていた黒のミニバンだった。

華永と娘夫婦が乗っていたエルグランドは、車にぶつかって停まった。

ヤクザの男たちは、車を追突されたので怒り心頭になっていたので、車の中に乗っていた華永の娘婿を拳銃でめちゃめちゃに撃ち殺した。

(ズドーン!!ズドーン!!)

そして、華永と娘が閉じ込められている車にヤクザの男たちが時限爆弾をしかけた後、迎えに来た別の車に乗り込んで逃げて行った。

タイマーは、１分後に設定されていた。

(ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、…)

｢ギャァァァァァァァァァ!!おかーさーん!!｣

この時、華永は頭から血を流してぐったりとなっていた。

華永は弱々しい声で娘に対して『逃げて…早く逃げて…』と言うていた。

しかし、華永の娘は足をはさまれていたので外へ脱出することができなかった。

(ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、…)

｢イヤァァァァァァァァァァァァァ…助けて!!助けて!!｣

華永の娘は、必死になってさけんでいたが、残り時間が少なくなっていた。

(ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ…)

そして次の瞬間…

(ドカーン!!ドカーン!!ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!)

暴走車両は、時限爆弾による大爆発で炎上した。

華永と娘の身体は、大爆発によりましてバラバラに砕け散った。

【終】