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おとなりの、ひとづまと。
第2章 鬼畜な人妻と悶々とした高校生。
「――さくらさん、流石に片手でワインは開けれないよ?」
「うん、そーだねえ。翔太?アンタもさ、好きなの飲んで食べていいよ。冷蔵庫にコーラとかもあったでしょ?食べ物は酒のツマミしか無いと思うけど、お好きなのをどーぞ」
それからおれは、冷蔵庫へと向かい、缶コーラ、チーカマの分冷蔵庫と居間を往復する。
ソファに座っているさくらさんの対面の床に腰を下ろして、缶コーラを開けに掛かった。
ギプスで碌に動かせない左手で何とか缶を押さえ気合でプルタブを開ける。
「そう言うのはさ、あたしに開けてってお願いすればいいじゃんか?」と、さくらさんは薄っすらと口許に笑みを湛えつつ、そう言った。
「だって、お願いしたらまたガキだとか何とか言ってさ、おれの事バカにするんでしょ?」
おれは口を尖らせてそう言い、コーラを一口飲んだ。
「あれ?もしかして、翔太、拗ねてるの?」
「拗ねてないよ。さくらさんの性格があまりにも悪いから、ちょっと引いてるだけ」
「あははは、アンタ、これくらいで引いてたら、彼女出来た時に苦労するよ?」
「彼女はいないけど、おれが知ってる女の子は、そんなに性格悪くないと思う」
「へえ、そうなんだ?十年後……いや五年経っても同じセリフを吐けるといいね――」
さくらさんは、こくこくとワインを飲んでいた。
時折、髪を煩わしそうに掻き上げる様子が妙に艶っぽく目に映る。
時折、おれのことをじいっと見詰めて来て、それからにんまりと笑みを浮かべる。
時折、下唇を舐めて、ワインの味を確かめる様にくちゃくちゃと口を鳴らす。
時折、チーズを取る時に前屈みとなり、甚平の緩い胸元から柔らかそうな谷間が垣間見える。
要するにおれは、さくらさんの対面でコーラを飲みつつ、完全に勃起してしまっていた。
拗ねたり、反論したり憎まれ口を叩きつつも、意地悪で妖艶な人妻の色香に欲情してしまっていたのだ。
本来なら日々作業の様に行っていたオナニーを、左肘骨折以来あまりして無かったせいかもしれない。
元々おれに、人妻に興奮してしまう性癖があるのかもしれない。
「うん、そーだねえ。翔太?アンタもさ、好きなの飲んで食べていいよ。冷蔵庫にコーラとかもあったでしょ?食べ物は酒のツマミしか無いと思うけど、お好きなのをどーぞ」
それからおれは、冷蔵庫へと向かい、缶コーラ、チーカマの分冷蔵庫と居間を往復する。
ソファに座っているさくらさんの対面の床に腰を下ろして、缶コーラを開けに掛かった。
ギプスで碌に動かせない左手で何とか缶を押さえ気合でプルタブを開ける。
「そう言うのはさ、あたしに開けてってお願いすればいいじゃんか?」と、さくらさんは薄っすらと口許に笑みを湛えつつ、そう言った。
「だって、お願いしたらまたガキだとか何とか言ってさ、おれの事バカにするんでしょ?」
おれは口を尖らせてそう言い、コーラを一口飲んだ。
「あれ?もしかして、翔太、拗ねてるの?」
「拗ねてないよ。さくらさんの性格があまりにも悪いから、ちょっと引いてるだけ」
「あははは、アンタ、これくらいで引いてたら、彼女出来た時に苦労するよ?」
「彼女はいないけど、おれが知ってる女の子は、そんなに性格悪くないと思う」
「へえ、そうなんだ?十年後……いや五年経っても同じセリフを吐けるといいね――」
さくらさんは、こくこくとワインを飲んでいた。
時折、髪を煩わしそうに掻き上げる様子が妙に艶っぽく目に映る。
時折、おれのことをじいっと見詰めて来て、それからにんまりと笑みを浮かべる。
時折、下唇を舐めて、ワインの味を確かめる様にくちゃくちゃと口を鳴らす。
時折、チーズを取る時に前屈みとなり、甚平の緩い胸元から柔らかそうな谷間が垣間見える。
要するにおれは、さくらさんの対面でコーラを飲みつつ、完全に勃起してしまっていた。
拗ねたり、反論したり憎まれ口を叩きつつも、意地悪で妖艶な人妻の色香に欲情してしまっていたのだ。
本来なら日々作業の様に行っていたオナニーを、左肘骨折以来あまりして無かったせいかもしれない。
元々おれに、人妻に興奮してしまう性癖があるのかもしれない。