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第2章 騙されて…

バイトで貯めたお金と数日分の着替えをもって家を出た
あても、行くところもなかった
彼にだけはお礼が言いたかったので私はラインを送った

【急に家を出ることにしました
理由は聞かないでください
そして、探さないでください
今まで楽しかったです。
和真さんと出逢えて本当に幸せでした
今度こそ素敵な彼女を見つけてください】
　　　　　　　

和真さんから直ぐに何度も電話がなった

出たら優しさに甘えて迷惑をかけそうな気がした

電話の次はラインだった
【絶対に俺は諦めない
何年かかっても夏希のことを探し出す】

このラインを見て、嬉しかった

【本当は探さないでほしいです
どこかで逢えたら、その時は・・・】

その後も鳴り止まない電話とライン
本当は今すぐにでも彼のもとに飛んでいきたかった