パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 黒煙のレクイエム

１

(キーッ!!ドスン!!ガシャーン!!)

時は、2017年７月27日の午後２時過ぎのことであった。

事件は、神奈川県内の東名高速道路の本線上で発生した。

黒のワゴン車が本線上で後ろを走っていた白のワンボックスカーの進路を妨害したことが原因で、大型車両が白のワンボックスカーに衝突をして大破をした。

本線上では次々と多重衝突事故が発生した後、大破した白のワンボックスカーと大型トレーラーが大爆発を起こして炎上した。

今回の事故で、白のワンボックスカーに乗っていた幼いきょうだいたちが乗っている家族８人が亡くなった。

トレーラーの運転手の男性が両足を切断する大ケガを負った他、50人前後の死傷者を出した事故で、被害者団体の代表の人が『黒のワゴン車に乗っていた男が私たちの大切な家族を奪い取ったので許さない!!』と激怒した。

代表の人が神奈川県警に再捜査を申請したので、ケーサツが再捜査にのり出た。

その結果、車の所有者が判明した。

神奈川県警は、黒の所有者の男を殺人の容疑で逮捕状を取って、男が勤務している福祉施設へ押しかけて行った。

９月28日頃のことであった。

場所は、横浜市都筑区内にある福祉施設にて…

神奈川県警の刑事たち50人は、車の所有者の男を集団で取り押さえた後、力づくでパトカーへ乗せようとしていた。

｢離せ!!オレは無実だ!!オレは無実だ!!｣
｢もう調べはついているのだよ!!｣
｢オドレを逮捕しないと、オレたちは巡査長に昇進できないのだよ!!｣
｢オドレを逮捕しないと、オレたちのお給料があがらないのだぞ!!｣

事故を起こした車の所有者の男は、神奈川県警の刑事たちからボロボロに傷つくまで殴られた後、パトカーに乗せられた。

車の所有者の男は、必死になって無実を訴えていた。

しかし、神奈川県警の刑事たちは自分たちの昇進やお給料や手柄を立てることしか頭にないので、男の声は彼らの耳には届いていなかった。