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感じさせて
第8章 寒い……
家に着いて

まず

駐車場を確認した




トオル、いるんだ・・




複雑な気持ちのまま

静かに玄関の鍵をあける




「おかえり」

の声はない




寒い部屋




心が寂しいからなのか

リビングに

誰もいないからなのか



家は寒い



トオルは

もう眠っているのか

どこにも姿はなかった




テーブルの上には



用意して出かけた

料理が

全て綺麗に

食べられていて



からっぽの

お皿だけが

並んでいた




食べたんだ・・・トオル





私がいないと





全部

食べるんだ・・・・






シャワーも浴びずに

帰ってきた私は

そのまま

バスルームへ向かった




トオルが

お風呂に入ったのか


浴室乾燥のスイッチが

入っていた




乾燥タイマーを見れば

トオルが

いつスイッチを

押したのかが分かる





もう

5時間も前に

スイッチは押されていた






私がいないと









早く帰ってくるのね








私がいるから



いつも



帰りが





遅かったんだね・・・



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