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感じさせて
第8章 寒い……
rrrrr……



私がメールを送信したあと


シンくんから
すぐに電話が
かかってきた




「もしもし……コホッ…」





「うさちゃん、大丈夫?

すごい声やんかぁ・・・

風邪ひいたんか?」





「そう…みたい…」




「昨日の夜

いっぱい歩いたり
したからかなぁ…

ごめんなぁ、うさちゃん…」





「シンくんのせいじゃないよ?

気にしないで?

コホッ…コホッ

病院に行けば
大丈夫だから…」





「一人で行くんか?病院」




「当たり前じゃない
私、大人よ?」




「一人で、平気?」




「大丈夫よ(笑)

ありがとう…。


そんなに
心配してくれて…


うれしいな…」




「何言うてんねん

心配するん
当たり前やろ?」




当たり前……か……

夫婦なのに


そんな
当たり前のことすら
しなくなるものなのかしら


夫婦って…




「そうね

シンくんが病気したら
私、心配するものね」




「心配……してくれるん?

俺が病気したら…」





「当たり前じゃない」





「(笑)

せやな、当たり前やな」




「そう、当たり前よ」





この会話のあと

なぜか

2人とも



静かになった





「うさちゃん?」





「なに?」






「病院から帰ったら


ちゃんと寝てなあかんで?」






「うん・・・」





「どないした?」





「・・・なんでも・・ない」



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