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第15章 会いたい

俺は結局
うさちゃんに
入れへんかったけど

周りからみれば
そんなこと分からんし



どう考えても



俺らは…不倫や




それがバレて




せめられて




家から出させても

もらえんのやないんか




携帯もアイツに取り上げられて



連絡とれんのやないんか…






ココで
ジッとしてる間

俺は毎日
そんなことばかり

考えていた




あまりにも
俺は




うさちゃんのことを

知らなさすぎた




家も知らん


家の電話番号も知らん


アイツの会社の名前も知らん








会いたいのに


会いに行きたいのに




なんでなんか

理由を、聞きたいのに



助けてやりたいのに







会いたいのに





なんも

知らんかったんや…







ほんとの


名前すら




知らんかった