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女王と下着姿の少女。
第1章 女王は外界に転生す。
女王アセトンは奴隷のバリトン歌手らが壮麗なケトン宮に歌声を響かせるのを聞きながら、かのアルデヒド人の末裔が築いた、帝国が黄昏にたつのを日々に感じていた。
女王アセトンは、車座で果物をつまむ。
甘い味が舌をつたった。
「わらわらは退屈じゃ。
アルデヒド人はかつては外界におもむいた、というではないか」
老人の秘書官も同意する。
「全くじゃ。
アルデヒド帝国が天下を制圧してから、われわれは奴隷にさえもなれぬ日々じゃ。
かの女王アセトンも奴隷船を焼いたものじゃのう」
「ふむ。いま外界はどうなっておるのか?」
「たいしてかわらぬ有様じゃ」
女王アセトンに興味が戻ったのは、外界をうつす、秘伝たる姿見に無邪気な少女が写ったためかもしれぬ。
女王アセトンは部屋に戻ると、変化の術で黒い下着姿の少女となった。
女王アセトンは、車座で果物をつまむ。
甘い味が舌をつたった。
「わらわらは退屈じゃ。
アルデヒド人はかつては外界におもむいた、というではないか」
老人の秘書官も同意する。
「全くじゃ。
アルデヒド帝国が天下を制圧してから、われわれは奴隷にさえもなれぬ日々じゃ。
かの女王アセトンも奴隷船を焼いたものじゃのう」
「ふむ。いま外界はどうなっておるのか?」
「たいしてかわらぬ有様じゃ」
女王アセトンに興味が戻ったのは、外界をうつす、秘伝たる姿見に無邪気な少女が写ったためかもしれぬ。
女王アセトンは部屋に戻ると、変化の術で黒い下着姿の少女となった。