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最後のキス~琉球の海を渡る風~
第1章 Mysterious morment~不思議な力に誘われて~
いや、百歩譲って親友の好きな男の子を奪うようなことになったのだから、有希枝が言おうにも言えないとしよう。それはまだ理解できる。
しかし、夏休みに入り、三日に一度はデートをしているらしいそのすべてを逐一、恥ずかしげもなくメールで報告してくるのは、あまりにも無神経ではないか? 藍那の切ない恋心を知っている有希枝だからこそ、敢えて遙人への藍那の気持ちに触れないのだとしたら、デートの様子や―ましてやキスを交わしただなんて伝えてくる必要はさらさらない。
しかし、夏休みに入り、三日に一度はデートをしているらしいそのすべてを逐一、恥ずかしげもなくメールで報告してくるのは、あまりにも無神経ではないか? 藍那の切ない恋心を知っている有希枝だからこそ、敢えて遙人への藍那の気持ちに触れないのだとしたら、デートの様子や―ましてやキスを交わしただなんて伝えてくる必要はさらさらない。