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最後のキス~琉球の海を渡る風~ 
第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~
「そのときは、もう、そなたは私を拒んだりはしないか?」
 その問いで彼女は自分が何を言ったのかを悟り、真っ赤になった。しかし、期待に満ちた瞳を輝かせている彼に、到底、いやだとは言えなかった。それに、心のどこかで、もし本当にそんな日が来るのだとしたら、彼に抱かれても良いと思う自分がいることも確かだったのだ。
 そんな風に自分が考えているということそのそものが藍那には大きな愕きであった。
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