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第5章 ようやく

「昭禎さんのことようやく諦めることができたんです。奥さんや子どもがいる人に恋して、悲しい気持ちになりたくないです」

「今の俺、フリーだけど………
それでも、ダメですか？」

「本当に？」

「はい」
鍵を開けドアを開けた

あれから１１年、あの時の気持ちが蘇って涙が……
「ごめんなさい……」

彼は抱きしめてくれた
ドキドキがとまらない

「今日は……」

「朝まで一緒にいても良いですか？」

「はい」