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第1章 旅立ち…そして新生活

「それじゃお父さん、私、そろそろ行くね！」
「瑠璃…本当に行ってしまうんだな…」

「やだなぁお父さん、そんな顔してー…
一生の別れじゃないんだよ！また帰って来るんだ
しさっ。だから、そんな顔しないで…ねっ！」

「瑠璃、やっぱりお前には気を使わせてしまったな…
お前を追い出すような事になってしまって」

「ﾊﾊﾊｯ…もう、お父さん何言ってるの？私が一人で
頑張ろうと思っただけ。やってみたかったんだよ独り
暮らし…だから、そんな事言わないで！
そんな事言ってると、お継母さんが辛くなっちゃう…
だから、笑って送り出して…ねっ！」

「瑠璃…」

「ねぇお父さん、お母さんの遺影写真…
私持って行っていいよね？
なるべく、お継母さんの目に入らないようにして
あげてほしいの。
お母さんの形見になる物は、私がちゃんと取ってる
から。
それ以外は処分して…それから、お継母さんを
迎え入れてあげて！」

「お前にそんな事まで考えさせて…本当に申し訳
ない。」

「もう、お父さん何言ってるのよー…これは、お母
さんの遺言でもあるの！私がお願いされてた事なん
だから。
もう、５年以上経つんだよ…
お母さん、きっとお父さんが幸せになって喜んでる。
あっ、もちろん私もだよ！
だから、お継母さんと幸せになってね…お父さん。」