この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
.。.:* side * Sherry *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.
キラキラと輝く、あどけない10代なんて遥か昔。
若さで許される20代も、過ぎてしまって
30歳の大台に乗り、誕生日を3回迎えた今
アラサーも折り返している枯れた私にとって
恋する乙女なんて言葉は死語に値する。
……分かってる。
そんな歳じゃないって。
だけど
胸の奥をきゅうっと締め付ける、甘い苦しみや
鼻の奥がツンとする、切ない感覚
イタイ女にならない為に、年齢を言い訳にしたところで
この浮ついた心は一向に静めることができない。
“ 協力するよ。 俺に出来ることなら ”
“ 自分の体、報酬や見返りになんて使うな ”
優しく、救いの手を差し伸べてくれた
それだけでも充分なのに
“ それ以上綺麗にならなくていい ”
最後、彼が何気なく口にした一言は
満天の星空が広がったような、魔法の言葉だった。
深い意味はないだろうし
私が受け取った解釈ではないかもしれない
調子に乗るわけじゃないけど
こんなにも、心がときめいて嬉しくなってしまう
女性として、褒めてもらえた気がして
なんだか泣きたくなるほど、嬉しかったの ──