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第16章 伏線回収.｡.:*☽

「ゼ、ゼク○ィなら、家の本棚に山のように…」

「来年予約した海外挙式なんて待ってられるか。
神父なんていなくても誓わせてやる」

「～～！？」

「つーか俺は今更誓う必要なんかねぇんだよ」


エンゲージリングが光る、私の薬指。
自分の胸の前に引き寄せて、葵がギュッと握った。


「病めるときは嫌ってくらい傍に居る。
悲しみのときは秒で吹き飛ばしてやる」

「……！」

「貧しいときなんて絶対にありえねぇ。
地球が滅亡したら、宇宙人の手下になったって働く」

「～～！！」

「愛して、敬い、慰めて助けて……
当たり前だボケ！」　



鈴木夫妻と、姫宮夫妻が
目をキラキラさせて、各自左胸に自分の両手を当てたけど


……葵は

私だけを真っ直ぐ、真剣な瞳で見つめてくれる。



「……命が尽き果てたって
生まれ変わっても俺は一生、真心を尽くすよ」

「……っ」

「来世でもお前が、 ‟ 瀬名蘭 ” になってくれるなら」




最後は少し切なそうな表情を見て、涙が溢れてしまった。

最愛の人の姿が滲んでしまう、そのすぐ後ろで



「お幸せに、蘭さん」



太陽のような明るさで、高野くんが優しく微笑んでくれた。






















☽･*:.｡. アンケートから生まれた Love story　fin　.｡.:*･゜☽