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第4章 マドンナ

「あーーもーーだっりーー」


俺が吐く台詞・言葉遣いは、高校生だった17歳の頃から成長しねぇらしい。

最寄り駅の改札を抜けた途端、溜まっていた疲れがどっと出た。


「羽田の直行便があるのになんで行きも帰りも成田なんだよ。
俺の家までは倍かかるんだっつーの」


アパレル国内大手とかどの口が言ってんだ。
こーいうときだけ社歴でランク判断しやがって、ケチめ。


自腹でいいからとにかく成田空港から最短で帰れる時間を調べて
結果は地下鉄一択だったから、迷うことなく乗った・・・が最後。

７月初日、しかも月曜の帰宅ラッシュのど真ん中にぶち当たり
弱冷房なんて車両に乗ったもんだから、汗だくで降車するハメとなった。


「蒸暑い。不快指数ハンパねぇ」


１週間前までは梅雨だったのに、戻った途端にちゃんと初夏。
10時間前は冬だった、この寒暖差が鬼ダルイ。


はい、ここまで全部俺のTHE・独り言。