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アーカイブ。
第1章 愛してたいよ。
これは、俺が工学部の他に人文学、つまり人間の本質はなにか、ということを広く研究する学問を人文学というのだが、それを経由し同時に工学部ゆえにものづくりを合理的に考える、という性質も兼ね備えていた。

アーカイブはもともと人間の記憶を外部化し、そして記憶からさらに最適な人間理解を引き出そうとしていた。

いや、アーカイブが見せるテキストは通常は封鎖されていたのかもしれない。

君に出会えないのだから。

姪、つまり弟の娘のサチと俺がただならぬ関係に陥ったとき、俺は俺自身のキャリアに疲れていた。

今から振り返ると確かにそう言えるのだが、俺はそれをアーカイブのテキストにすることで確かに救済される側面があったのだ。

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