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MOTHER(マザー)
第1章 MOTHER(マザー)
日付が変わって、7月24日の深夜1時半頃であった。

ところ変わって、坂町(さかちょう)の国道31号線沿いにある深夜営業のラーメン屋にて…

琢磨は、終電に乗り遅れた女性を乗せて海田市(かいたいち)へ向かう途中であった。

女性客は、許容範囲を大きく超える量の酒をのんでいたので、車中で強烈なイビキをかいて寝ている。

その途中で腹が減ったので、ラーメン屋に立ち寄った。

琢磨は、ギョーザ3人前でゴハンを食べている。

ギョーザをつけるタレに大量のラー油をひたしている。

その上に、白いごはんの上に大量のハバネロ(琢磨が常備しているもの)をぶっかけている。

大量の刺激物を口に入れていたので、琢磨はブチキレを起こす手前におちいった。

なんでこんなクソいそがしい時に、ケータイが鳴るんや…

やってられるか…

琢磨がとなりの男性客がのんでいる瓶ビールに手ぇつけたことが原因でトラブルが発生した。

「オイコラ!!オドレなんしよんぞ!!」

男性客に怒鳴られた琢磨は、ワーッとなって男性客をグーで殴った。

(ガツーン!!)

「なにしやがる!!」
「なんやオラ!!オレにイチャモンつける気か!?」
「イチャモンつけたのはオドレだ!!」
「オドレぶっ殺してやる!!」
「グワー!!アニキィ!!」

男性客…いいえ、チンピラので男は琢磨に刃渡りの鋭いナイフで刺されて殺された。

琢磨は、男からトカレフ(拳銃)を奪って店から逃げ出した。

琢磨がタクシーに乗ろうとした時であった。

チンピラの男たち10人が琢磨を取り囲んだ。
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