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MOTHER(マザー)
第1章 MOTHER(マザー)

「おばさま…」
「なあに?」
「新しくできるレーヨン工場の待遇面は、どのようになっているのですか?」
「待遇面は天国級なのよ。」
「天国級の待遇って?」
「その前に聞くけど、浩文は毎月手取りでいくらもらっていたのかしら?」
「いくらって…14万円もらっていた…」
「そう…お向こうのお給料はCプレックスの4倍なのよ。」
「4倍って…56万円。」
「そうよ…毎月40万円はテンビキ貯金してくれるのよ…従業員寮は個室で、家電製品家具が最初からあって、冷暖房完備よ…」
「(気乗りしない声で)はあ~」
「由宇加さん、Cプレックスは保険とかあったかしら?」
「さあ、聞いてないけど…」
「お向こうは保険・福利厚生は充実しているのよ~JRや高速バスの切符やコンサートやスポーツ観戦のチケットの従業員割引があるのよ…3食ついて、ソウジセンタクをしてくださる人がいるから家事なんかしなくてもいいのよ…お向こうに行けば、人生バラ色間違いないわよ~」
竜太は、しえがロマンばかり言うているのを聞いてウンザリしている。
ひと間隔おいて、由宇加がしえ夫婦に伝えたいことがあると言うた。
「なあに?」
「新しくできるレーヨン工場の待遇面は、どのようになっているのですか?」
「待遇面は天国級なのよ。」
「天国級の待遇って?」
「その前に聞くけど、浩文は毎月手取りでいくらもらっていたのかしら?」
「いくらって…14万円もらっていた…」
「そう…お向こうのお給料はCプレックスの4倍なのよ。」
「4倍って…56万円。」
「そうよ…毎月40万円はテンビキ貯金してくれるのよ…従業員寮は個室で、家電製品家具が最初からあって、冷暖房完備よ…」
「(気乗りしない声で)はあ~」
「由宇加さん、Cプレックスは保険とかあったかしら?」
「さあ、聞いてないけど…」
「お向こうは保険・福利厚生は充実しているのよ~JRや高速バスの切符やコンサートやスポーツ観戦のチケットの従業員割引があるのよ…3食ついて、ソウジセンタクをしてくださる人がいるから家事なんかしなくてもいいのよ…お向こうに行けば、人生バラ色間違いないわよ~」
竜太は、しえがロマンばかり言うているのを聞いてウンザリしている。
ひと間隔おいて、由宇加がしえ夫婦に伝えたいことがあると言うた。

