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瀬音とボクとよしみくん
第17章 さようなら
「ププっ」
そりゃ、笑っちゃうでしょ。
「殺すぞ」
「ごめんって」
久しぶりの会話だった。
その怖い言葉とは裏腹で、はにかむその顔はいつもの瀬音くんだった。
いや、いつもの顔ではないか。
おかしくって、笑いが止まらない。
「お前な~」
笑いが止まらないくて、涙が出てくるよ。
本当は、瀬音くんの手を握るだけで
体が密着するだけで、ドキドキするはずで……
この一瞬を噛みしめたいのに、台無しだよ。
ほんと、涙が……
涙が止まらないよ。
涙が、ぼろぼろこぼれちゃう。
神様、ありがとう。
最後に、瀬音くんと触れ合えた。
それだけでも嬉しくて……
「バカっ、泣くなって」
「だって……」
嬉しいから。
いつもの瀬音くんだから。
無視されていた冷たい目ではなく、避けられていた瀬音くんじゃなく
いつもの瀬音くんだから。
あぁ、でも、一緒に踊れるのはほんのわずか。
ボクは、別れ際
手と手が離れる瞬間
小さな声でつぶやいた。
……さよなら
瀬音くんは背を向けながら
……おう、さよならだな
応えてくれた。
瀬音くん
さよなら
本当にありがとう
ボクの
好きなひと……
そりゃ、笑っちゃうでしょ。
「殺すぞ」
「ごめんって」
久しぶりの会話だった。
その怖い言葉とは裏腹で、はにかむその顔はいつもの瀬音くんだった。
いや、いつもの顔ではないか。
おかしくって、笑いが止まらない。
「お前な~」
笑いが止まらないくて、涙が出てくるよ。
本当は、瀬音くんの手を握るだけで
体が密着するだけで、ドキドキするはずで……
この一瞬を噛みしめたいのに、台無しだよ。
ほんと、涙が……
涙が止まらないよ。
涙が、ぼろぼろこぼれちゃう。
神様、ありがとう。
最後に、瀬音くんと触れ合えた。
それだけでも嬉しくて……
「バカっ、泣くなって」
「だって……」
嬉しいから。
いつもの瀬音くんだから。
無視されていた冷たい目ではなく、避けられていた瀬音くんじゃなく
いつもの瀬音くんだから。
あぁ、でも、一緒に踊れるのはほんのわずか。
ボクは、別れ際
手と手が離れる瞬間
小さな声でつぶやいた。
……さよなら
瀬音くんは背を向けながら
……おう、さよならだな
応えてくれた。
瀬音くん
さよなら
本当にありがとう
ボクの
好きなひと……