この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
瀬音とボクとよしみくん
第25章 歩くんと翼くんと…○
えっ、気付かれた?
嘘、なんで?
慌ててドアから離れる。
「家の人いるの?」
「いや、そんなはずは……お母さんは今、仕事に行ってるはずだもん」
「お姉さんじゃない?」
「姉ちゃんはいないよ」
「え?」
「県外の高校に行ってるんだもん。いるはずは……」
「でも、もしかしたら、たまたま帰っているのかもよ。確かめたほうがいいよ」
「あぁ、そうだな。ちょっと服着るよ」
やばい、こっちにくる。
どうしよう。
隠れた方がいい?
なんで私が?
「……ねぇ? 姉ちゃん? 帰ってるの?」
「ニャ~」
「あれ? なんだキナコだったのか、びくらすなよ」
「どうしたの?」
「猫のキナコだった」
「なんだ、よかった」
「姉ちゃんのはずがないよ。もし、みつかったら殺される」
「そうだね。お姉さんのマンガも勝手に見ちゃってるしね」
「こういうの、ボーイズラブっていうらしいよ」
「ぼーいずらぶ? そうなんだ。ねぇ……続きをしようよ」
「そうだな」
嘘、なんで?
慌ててドアから離れる。
「家の人いるの?」
「いや、そんなはずは……お母さんは今、仕事に行ってるはずだもん」
「お姉さんじゃない?」
「姉ちゃんはいないよ」
「え?」
「県外の高校に行ってるんだもん。いるはずは……」
「でも、もしかしたら、たまたま帰っているのかもよ。確かめたほうがいいよ」
「あぁ、そうだな。ちょっと服着るよ」
やばい、こっちにくる。
どうしよう。
隠れた方がいい?
なんで私が?
「……ねぇ? 姉ちゃん? 帰ってるの?」
「ニャ~」
「あれ? なんだキナコだったのか、びくらすなよ」
「どうしたの?」
「猫のキナコだった」
「なんだ、よかった」
「姉ちゃんのはずがないよ。もし、みつかったら殺される」
「そうだね。お姉さんのマンガも勝手に見ちゃってるしね」
「こういうの、ボーイズラブっていうらしいよ」
「ぼーいずらぶ? そうなんだ。ねぇ……続きをしようよ」
「そうだな」