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瀬音とボクとよしみくん
第35章 デート②
ハート型に切り取られた写真の中には仲のよさそうな二人が印刷されている。
おそらく、25年前にホテルに泊まってタダ券をもらった本人だ。
それを、どうやって瀬音くんが手にいれたのだろう。
「大丈夫だ」
「いやいや、25年前って、ボクたち一体何歳の設定?」
「じゃなくて、ほらっ、ここに」
「うん? 家族の同伴も2名様まで可……」
「だから、俺たちは家族ってことで」
「家族って、それは嘘でしょ?」
「いや、嘘じゃない」
「どういうこと?」
「これ、うちの親父だから」
「えーっ?」
びっくり。
でも、そういわれてみれば
どことなく瀬音くんに似ているような?
チケットの裏に写ってる男性は、はにかみながら女性とハートのポーズを作っている。
そうか、お父さんのタダ券を何かしらで発見して、勝手にもらってきたのかな?
「でも、瀬音くんは子どもでもいいけど、ボクは他人だし……もしも証明書の提示を言われたら?」
だって、名字が違う。
写真の下には、アルファベットで、二人の名前が書いてある。
あ、瀬音くんのお父さんって、本当にユウキっていうんだ。
「何言ってんだよ。いずれは家族になるだろ?」
「え」
おそらく、25年前にホテルに泊まってタダ券をもらった本人だ。
それを、どうやって瀬音くんが手にいれたのだろう。
「大丈夫だ」
「いやいや、25年前って、ボクたち一体何歳の設定?」
「じゃなくて、ほらっ、ここに」
「うん? 家族の同伴も2名様まで可……」
「だから、俺たちは家族ってことで」
「家族って、それは嘘でしょ?」
「いや、嘘じゃない」
「どういうこと?」
「これ、うちの親父だから」
「えーっ?」
びっくり。
でも、そういわれてみれば
どことなく瀬音くんに似ているような?
チケットの裏に写ってる男性は、はにかみながら女性とハートのポーズを作っている。
そうか、お父さんのタダ券を何かしらで発見して、勝手にもらってきたのかな?
「でも、瀬音くんは子どもでもいいけど、ボクは他人だし……もしも証明書の提示を言われたら?」
だって、名字が違う。
写真の下には、アルファベットで、二人の名前が書いてある。
あ、瀬音くんのお父さんって、本当にユウキっていうんだ。
「何言ってんだよ。いずれは家族になるだろ?」
「え」