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瀬音とボクとよしみくん
第37章 おまけ④ 里見ミツハの場合▽
真っ裸で、キスをしあっている男の子が二人、いた。


その一人は、まさか、私の弟の翼だった。


私を含め三人は不思議なことに固まったまま
何分がたったのだろう。


いや、本当は数秒しかたっていないのかもしれない。


やがて、我にかえった私は、だんだんと怒りがこみ上げてきて、訳もわからず、二人に向けて言い続けていた。


なにを言っていたのか半分は覚えていない。


でも、二人をこれでもかと罵倒していた。


この、変態っ


私の弟がこんなに変態だったなんて。


「っ早く服を着て、部屋から出ていきなさいっっ!……」


「はいっ」


「……はい」


二人はおとなしく、服を持って部屋を出ていく。


「ちょ……ちょっと待って」
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