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瀬音とボクとよしみくん
第40章 秘密の場所
秘密の場所。
瀬音くんが知っているはずもない。


神社の裏を回って、道なき道を少し歩くと、ちょっとした崖になっていた。


崖の下には川が流れ、向こう岸は遠く、誰からも見えない。


そして、崖の端には桜がひっそりと一本たっていた。


ここは、良実くんとの秘密の場所。


だから、待っているのはやっぱり良実くんしかない。


瀬音くんが探してくれたんだ。


きっと、ボクをびっくりさせようと……


ふふふっ、もう瀬音くんたらっ。


あんなにケンカしてたのに。


「ここに、誰か、が来るんだね」


「あぁ、まだみたいだな」


「うん、わかった。待ってる」
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