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瀬音とボクとよしみくん
第2章 教えてあげる○
「今度、家に来なよ。いいこと教えてあげる」


そう言っていた良実くんに誘われて、良実くんの家に遊びに行った。


いいことって、なんだろう?
ボクはドキドキしていた。


「適当に座って」


部屋に入るなり、良実くんはそう言って、DVDをセットした。


「なんのDVD?」


ボクは気になって聞いても、良実くんは答えない。


「アニメ?」


良実くんは答えない。


「いいもの」


良実くんはDVDをセットすると、体育座りするボクの隣に座った。
ぴったりと。


良実くんがリモコンでDVDを再生すると……


画面には、裸の女性が出てきた。


ボクは慌てて目をそらした。


「うわっ」


「あっ、ダメだよ。ちゃんと見て」


「いけないんだよ。こういうの見ちゃ」


「いけない? なんで?」


良実くんは平然と画面を見てる。
ボクも、気になって、ついつい見てしまう。


いいのかな?


画面には、大人の女性が、パンツは履いているけど、胸を出して、ベッドに転がっている。


「どう?」


良実くんがボクに聞く。
ボクは画面を直視できずに、チラチラと横目で見てしまう。


「見ていいの?」


「いいんだよ。純くんは、いつも誰の裸を想像するの?」


「え? 何、急に。裸なんか想像しないよ」


「嘘。この間、女子の裸を想像しちゃうと、おちんちんが痛くなって、おかしくなるって言ってたじゃん」


「あ、それは……」


「女子の裸を想像するのはおかしいことじゃないんだよ」


「本当?」


「うん。僕も想像する。だから教えて、誰を想像するの?」


「……言えないよ」


「僕はマリアちゃん。ほらっ、教えてよ」


「えー、う~ん、ボクは……ヨシミちゃん」


「えっ、ヨシミ?」
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