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イケメンエリートの欠点
第3章 水の中での戯れ

「皆《みんな》、元気だった?」
「うん。まあ、なんだかんだで色々あるけど、奏子も萌々香も元気に頑張ってたよ」
「色々?」
「うーん…同居しているお姑さんとの事とか?」
「ああ、そういう色々」
「うん。そういうの」
「自分の親だって一緒に暮らしてたら、色々あるもんな。それが義理の親だったら気の遣い方、半端ないよな」
「うん。愚痴言いながら、萌々香ほぼひとりでワインボトル一本空けちゃって」
「え。萌々香ちゃん、大丈夫だったの?」
心配する声が、浴室内に反響する。
「うん。平気」
暫く続いていたシャワーの水音が、ぴたりと止まった。
今の今まで洗っていた腰までの黒髪を両手で絞り、頭上高くに素早くひとつに纏《まと》める。
「うん。まあ、なんだかんだで色々あるけど、奏子も萌々香も元気に頑張ってたよ」
「色々?」
「うーん…同居しているお姑さんとの事とか?」
「ああ、そういう色々」
「うん。そういうの」
「自分の親だって一緒に暮らしてたら、色々あるもんな。それが義理の親だったら気の遣い方、半端ないよな」
「うん。愚痴言いながら、萌々香ほぼひとりでワインボトル一本空けちゃって」
「え。萌々香ちゃん、大丈夫だったの?」
心配する声が、浴室内に反響する。
「うん。平気」
暫く続いていたシャワーの水音が、ぴたりと止まった。
今の今まで洗っていた腰までの黒髪を両手で絞り、頭上高くに素早くひとつに纏《まと》める。

