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イケメンエリートの欠点
第7章 波乱の予感

「こんな奥さん大事にしてる旦那さん、ほんっとなかなかいないわよ。人目を引く長身で、イケメンだし…玲那さんが羨ましい」
耳にたこが出来るくらい聞かされてきた、羨望にやっかみが混じった言葉。
その都度『そんな事はない』と場を取り繕うのも、なかなかに辛い。
玲那が重い腰を上げようとすれば、賢哉が横から口を開いた。
「寝起きが最悪で毎朝叩き起こされてるし、ご飯より先にデザート食べて怒られて、サラダにドレッシングかけ過ぎて塩分摂り過ぎだって注意されて…あ!脱ぎっぱなしの靴下もいつも叱られてるか。俺、堂上さんが思ってるほど全然完璧じゃないですよ。玲那がいなきゃなんにも出来なくてー」
「そんな些細な事!うちのダンナに比べたら可愛いもんよ」
ひと際大きな望加子のそれが賢哉に被さり、朝の空気を震わせる。
耳にたこが出来るくらい聞かされてきた、羨望にやっかみが混じった言葉。
その都度『そんな事はない』と場を取り繕うのも、なかなかに辛い。
玲那が重い腰を上げようとすれば、賢哉が横から口を開いた。
「寝起きが最悪で毎朝叩き起こされてるし、ご飯より先にデザート食べて怒られて、サラダにドレッシングかけ過ぎて塩分摂り過ぎだって注意されて…あ!脱ぎっぱなしの靴下もいつも叱られてるか。俺、堂上さんが思ってるほど全然完璧じゃないですよ。玲那がいなきゃなんにも出来なくてー」
「そんな些細な事!うちのダンナに比べたら可愛いもんよ」
ひと際大きな望加子のそれが賢哉に被さり、朝の空気を震わせる。

