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イケメンエリートの欠点
第7章 波乱の予感

「れーなー!いってきまーす!」
周囲の通勤や通学の人間などお構いなしの賢哉に、玲那は慌ててジェスチャーをこっそり送る。
注目を浴びながら、夫と同じ大声ではとてもじゃないが告げられない。
「え?なに?鞄…あ、そっか!」
玲那の言わんとしていた事は、どうにか無事伝わる。
賢哉はばつが悪そうな笑みをそっと浮べ、大事そうに弁当の入った袋を持ち直した。
『行って来ます』ー口を動かすだけの無音の挨拶を残し、今度こそ夫は改札を通過した。
その背中が見えなくなるまで小さく手を振っていた玲那は、朝のひと仕事をようやく終えた疲労から重い息を吐く。
朝ご飯の残りを食べて、それからー今日の予定を整理しながら、アパートの方向へと玲那は踵を返した。
周囲の通勤や通学の人間などお構いなしの賢哉に、玲那は慌ててジェスチャーをこっそり送る。
注目を浴びながら、夫と同じ大声ではとてもじゃないが告げられない。
「え?なに?鞄…あ、そっか!」
玲那の言わんとしていた事は、どうにか無事伝わる。
賢哉はばつが悪そうな笑みをそっと浮べ、大事そうに弁当の入った袋を持ち直した。
『行って来ます』ー口を動かすだけの無音の挨拶を残し、今度こそ夫は改札を通過した。
その背中が見えなくなるまで小さく手を振っていた玲那は、朝のひと仕事をようやく終えた疲労から重い息を吐く。
朝ご飯の残りを食べて、それからー今日の予定を整理しながら、アパートの方向へと玲那は踵を返した。

