パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 天秤にかける選択

「まだ子供がいないのは、暫くは新婚生活を楽しみたいからで…ってか、美祈さん」

急変し、玲那は怖い顔で美祈を見据える。

「昼間のファミレスで避妊とかセックスとか」

小声で素早く、注意を与える。

つい先ほど周りの関心を集めたばかり。

再び同じ目に遭うのは御免被りたかった。

気のせいなどでなく、隣りの大学生らしきカップルが、耳をそばだてている。

恥を忍んで玲那は窘めるのだが、当の本人はさして気にしていない。

『ごめんごめん』と軽く謝られ、赤い舌先を出されたぐらいにして、玲那は諦めるしかない。