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甘い吐息に誘われて
第4章 諦めてやんない
交代時間になり、柳太に見つかる。

「おい!結菜! なんだよ 格好は」

「王子だよ。…クラスの子に頼まれたの。」

ショートのウィッグが可愛らしい。

庭で焼きそば食ってたら追いかけてこられて

食べてらんないんだよ。」

「だからって 使用禁止の教室入るのはちょっと…」

結菜は首元のボタンを開ける。

「ちょっ…大胆だな」

「え?暑いだけだよ。」

結菜達が先に入ったにも関わらず、

後から声が聞こえてきた。

カップルが暗がりで話している。

「しーっ…だれも来ないって…」
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