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甘い吐息に誘われて
第4章 諦めてやんない
「自分で腰は振ってる…厭らしいな。」

柳太の吐息が耳にあたり

キスが欲しくて欲しくてたまらなくなった。

「何?ちゃんと言ってよ、わかんないだろ」

顔を近けたらキスしてくれるんじゃないの?

口を尖らせる結菜。


「わかってるくせに、…」

「んんっ…」

気持ちいい所にわざとあてがわれて

もう少しのところで気持ちいい頂上までいけない。

「お願い…」

「ん?」


だから…その…


「キ…キスしたいの。」


「…可愛い。」

そう言うと柳太は結菜の唇を啄み

舌を強引に入れてきた。

「んんんぁぁぁ…っ…」

何今の?…

脱力して、座り込む。

「黙ってイっちゃったの?」

甘くて熱い舌のキスが降り注ぐ。

チュッ…クチュ…ふぅ…んん…

いつ呼吸すればいいの?

待って!

「…?」

「い…息できないから!!」


眺めていた他人はいつの間にか教室から出ていっていた。

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