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乳房星(再リフォーム版)
第39章 それぞれの北国

けんちゃんは、救急車で尾鷲市内の病院に搬送されたあと、ケガの手当を受けている。
あつろうは、昼前の事件に加えて4年前に紀伊長島町で発生した一家強盗殺人事件で強盗殺人容疑で再逮捕された。
他にも、数件の凶悪事件で再逮捕の件数が増えるので、あつろうは永久に家に帰ることができなくなった。
その日の夕方5時頃であった。
たつろうさんの実家に仲人夫婦がやって来た。
実家の大広間でゆりこと政子六郎夫婦と仲人夫婦の5人が話し合いをしていたが、ゆりこが一方的に拒否したので話し合いがこじれた。
政子六郎夫婦は、六郎のオイゴ(30歳・総合商社勤務)と結婚できるように手はずを整えるからとゆりこに提示した。
しかし、ゆりこは『イヤ!!断る!!』と言うて一方的に拒否したので話し合いがこじれた。
仲人夫婦は、おたついた声でゆりこに拒否する理由を聞いてみた。
「どうして一方的に拒否するのかなぁ~(六郎のオイゴ)さんのどういうところがいかんのかなぁ~」
「イヤなものはイヤよ!!ゆりこがイヤといよんのになんで受け入れないのよ!!」
「(あつかましい声で)イヤと言うのであれば、一度顔を合わせてからでもいいのではないかなぁ~」
「はぐいたらしいジジイね!!あんたらはゆりこにどーしてほしいのよ!!」
「どうしてほしいって…ゆりこさんに幸せになってほしいから仲人を引き受けたのだよぅ~」
「キーッ!!もう怒ったわよ!!ぶっ殺してやる!!」
ゆりこは、右足で仲人夫婦と六郎を激しくけとばしたけとばしたあと、家から飛び出した。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
多賀家から飛び出したゆりこは、ボストンバッグを持って名古屋行きの特急南紀に乗って尾鷲から逃げ出した。
ゆりこは、ぼんやりとした表情で窓に映る夜の風景を見つめながらつぶやいた。
ゆりこ…
ホンマを言うたら…
よーくんと結婚がしたい…
よーくんのお嫁さんになりたかった…
でも…
実現できないかもしれない…
あつろうは、昼前の事件に加えて4年前に紀伊長島町で発生した一家強盗殺人事件で強盗殺人容疑で再逮捕された。
他にも、数件の凶悪事件で再逮捕の件数が増えるので、あつろうは永久に家に帰ることができなくなった。
その日の夕方5時頃であった。
たつろうさんの実家に仲人夫婦がやって来た。
実家の大広間でゆりこと政子六郎夫婦と仲人夫婦の5人が話し合いをしていたが、ゆりこが一方的に拒否したので話し合いがこじれた。
政子六郎夫婦は、六郎のオイゴ(30歳・総合商社勤務)と結婚できるように手はずを整えるからとゆりこに提示した。
しかし、ゆりこは『イヤ!!断る!!』と言うて一方的に拒否したので話し合いがこじれた。
仲人夫婦は、おたついた声でゆりこに拒否する理由を聞いてみた。
「どうして一方的に拒否するのかなぁ~(六郎のオイゴ)さんのどういうところがいかんのかなぁ~」
「イヤなものはイヤよ!!ゆりこがイヤといよんのになんで受け入れないのよ!!」
「(あつかましい声で)イヤと言うのであれば、一度顔を合わせてからでもいいのではないかなぁ~」
「はぐいたらしいジジイね!!あんたらはゆりこにどーしてほしいのよ!!」
「どうしてほしいって…ゆりこさんに幸せになってほしいから仲人を引き受けたのだよぅ~」
「キーッ!!もう怒ったわよ!!ぶっ殺してやる!!」
ゆりこは、右足で仲人夫婦と六郎を激しくけとばしたけとばしたあと、家から飛び出した。
(ピーッ、ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
多賀家から飛び出したゆりこは、ボストンバッグを持って名古屋行きの特急南紀に乗って尾鷲から逃げ出した。
ゆりこは、ぼんやりとした表情で窓に映る夜の風景を見つめながらつぶやいた。
ゆりこ…
ホンマを言うたら…
よーくんと結婚がしたい…
よーくんのお嫁さんになりたかった…
でも…
実現できないかもしれない…

