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第41章 夢をあきらめないで

(ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!)

時は、12月21日午前11時頃であった。

場所は、アイスランド南部のゴールデンサークル内にあるグトルフォスにて…

グトルフォスは、アイスランド語で黄金の滝と言う。

ラングヨークトル氷河からヴィータウ川へ流れゆく大容量の水が轟音を立てて一気に流れ落ちる。

イワマツグループの全メンバーたちは、すさまじい勢いで流れる滝をじっと見つめていた。

イワマツグループの全メンバーたち(ゆみさんはいないけど…)は、12月20日で年内のスケジュールを終えたので、大つごもりまでは休暇を取ってアイスランドでバカンスを楽しむ。

バカンス１日目は、アイスランド南部の観光地をゆっくりと旅した。

(ブシュー!!ドバーッ!!)

午後は、ゲイシール(欠泉)へ行った。

全メンバーたちのいる場所から800メートル手前の欠泉から温水が勢いよく噴き出た。

全メンバーたちは、天高く噴き出るストロックの間欠泉から噴き出る温水をみて大地のすざましさを肌で体感した。

１日目の夜は、シリカホテルに泊まる。

ブルーラグーン(特大規模の温泉施設)と併設されているホテルである。

ブルーラグーンは、この時営業時間が終わっていた。

メンバーたちは、ホテル内にあるプライベートラグーンで温泉療養を楽しむ。

時は、夜８時過ぎであった。

ホテル内にあるプライベートラグーンにて…

えんじ色のサーフパンツ姿の私は、湯舟の中で足を伸ばして肩まで湯につかりながら、雲ひとつない夜空を見つめている。

何年ぶりかな…

ゆっくりとフロにつかることができたのは…

イワマツを作るプロジェクトを開始してから10年が経過した。

その間に、いろんなことがあったなぁ…

あっ、オーロラだ…

キレイだなぁ…

雲ひとつない澄み切った夜空に、エメラルドグリーンのオーロラがきらめいている。

私は、時を忘れて夜空にきらめくオーロラを食い入るように見つめていた。