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乳房星(再リフォーム版)
第43章 フレンズ・その2
時は1月3日の午後2時過ぎのことであった。

場所は、松山市古川北の裕介が店長を務めるスタバにて…

店内の奥のテーブルに、ゆみさんとけんちゃんとゆりこの3人が座っている。

世話焼きの女性店員さんは、ニコニコした表情でトールドリップコーヒーとニューヨークチーズケーキの3組をていねいにならべている。

ゆみさんは、ややあきれ顔でけんちゃんとゆりこに言うた。

「ホンマにアカンふたりねぇ…あんたらの親きょうだいはどなな教育しとんかよぉ分からんけど、結婚すると言う定義が分かってへんみたいねぇ~」

世話焼きの女性店員さんが席を離れてから数秒後に、ゆみさんはけんちゃんにややあつかましい声で言うた。

「賢也さん!!」
「はい…」
「ヘラミせんとうちの話しを聞きなさい!!」
「すみません…」
「賢也さんは、ゆりこさん以外の女性と結婚するのがそんなにイヤなのかしら!!」
「結婚と言うたら…ちっちゃい時からのおさななじみの方がいいです…遠距離恋愛はしんどいけんイヤや…」

けんちゃんがひねた声でゆみさんに言うた。

ゆみさんはけんちゃんに『あんたがそのように望むのであればそのようにすればええねん!!』と言うたあと、けんちゃんとゆりこの縁結びを引き受けると言うた。

けんちゃんはゆみさんに居なおった声で『ありがとうございます』と言うた。

しかし、ゆみさんはけんちゃんに厳しい条件を突きつけた。

「ただし!!うちが出す条件をクリアすることよ!!」

ゆみさんは、けんちゃんに東亜日報(韓国の新聞)の一面のコピーと日本語訳が書かれている書面を差し出した。

ゆみさんは、ひと間隔置いてけんちゃんに言うた。
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