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乳房星(再リフォーム版)
第64章 夢のつづき
「おじょうちゃん、今おねーちゃんは急いどんよ…おじょうちゃんのお話しを聞くことができんねん…『どうしてぇ~』と言われても困るのよ…大至急おうちの人に変わってよぉ~」

たつろうさんの次女は、なおもワガママをこねた。

「イヤ!!お話し聞いてよ!!幼稚園でこんなことがあったのよ!!」

そこへ、テニスウェア姿のたつろうさんの嫁はんがやって来て、次女から受話器を無理やり取り上げた。

「(たつろうさんの次女)!!電話はおもちゃじゃないといよんのが分からんのかしら!!」

たつろうさんの嫁はんは、受話器ごしにいるなみさんに怒った声で言うた。

「もしもし!!小関の家内でございますが、おたくはどちらさまですか!?…てつろうさんの居場所が分かったって…なんでそなな電話をよそもんのあんたがかけてくんのよ!?…うちは多賀の家に強烈なうらみがあるのよ!!…てつろうが大学院へ行ったけん、うちは大学に行けんかったのよ!!…分かっとんかしら!!…これからパーティーに行く予定があるけん…7時からパーティーの予定があるから準備せなアカンのよ!!…アホ!!」

(ガチャーン!!)

たつろうさんの嫁はんは、ガチャーンと電話を切ったあとルンルン気分でパーティーに行く準備を始めた。

結局、たつろうさんの実家に伝言を伝えることができなかった。
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