この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
乳房星(再リフォーム版)
第68章 あんたのバラード
「はい、十川理容院です…えっ?なみさんいるって…ちょっと待ってね…なみちゃん。」
「なあに?」
「なみちゃんに電話や。」
「またぁ~…分かったわ。」

なみさんが電話に出たので、私のシャンプーはあらたさんがする。

「よーくん、またこらえてーな…」

受話器を手にしたなみさんは、お話しをした。

電話は言うまでもなくけんちゃんからであった。

(ザーザーザーザーザーザー)

ところ変わって、JR山陽本線の万富(まんとみ)駅の待合室にて…

けんちゃんは、カード式公衆電話からなみさんに電話をしていた。

けんちゃんの後ろにてつろうがいる。

「もしもしなみさん…大至急伝えることがあるけんはよメモしてや…カードの度数が8になってんねん…はよしてや。」
「分かったわよ…うん…」

なみさんは、けんちゃんからの伝言をメモ用紙に書いた。

「書いたわよ…けんちゃん今どこにおるん?」
「山陽線の万富駅…すぐ近くにおっきいビール工場がある駅…」

なみさんは、面白半分にけんちゃんに言うた。

「ああ、おさるさんねぇ~」
「それはマントヒヒですよ!!」
「あっ、ちごたん…ごめんね~…ああ、かつお節ね。」
「それはマルトモですよ!!」
「ああ、越路吹雪さんが歌ってたシャンソンよね。」
「それは『サントワマミー』ですよ!!なみさん!!つばえとる場合じゃおまへんねん…だからマントヒヒ!!…マルトモ!!…『サントワマミー』…なみさん…カードの度数が0になるけんはよしてや!!」

ここでカードの度数が0になった。

同時に、電話が切れた。

ちょうどその時に、ポムじいさんのアイロンパーマが終わった。

なみさんは、アイロンパーマのヘッドを外して仕上げに取りかかった。

ポムじいさんは、なみさんに言うた。

「どなたから電話だった?」
「なみとよーくんの幼なじみの男の子よ…なんぞわけの分からへんこといよったみたいよ…マントヒヒがどーのこーのって…けんちゃん、ギャグの腕あげたわね。」
「ハハハハ、全く全く…」

ポムじいさんは、笑っていた。

なみさんは、けんちゃんから頼まれた用件をメモしたが、仕事が忙しかったので電話することができなかった。
/574ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ