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乳房星(再リフォーム版)
第69章 あんたのバラード・その2
「ムッシュイワマツどの。」
「ポムじいさん。」
「ムッシュイワマツは、十川の看板娘(なみさん)とはどなな関係がおましたか?」
「ちいちゃい時に、波止浜の母子保護施設で一緒に暮らしていました。」
「そうだったのか…ムッシュイワマツどのは、なみさんと結婚したいのかね?」

私と対局しているミンジュンさんがポムじいさんに言うた。

「ポムじいさん、ヨシタカさんの結婚はうんと後回しになっているのよ…ヨシタカさんのお嫁さんはフランソワたちで選ぶのよ!!」
「わかっとるわい…ちょっと聞いてみただけだ!!」

ポムじいさんは、ビショップ(駒)を進めながらミンジュンさんに言うた。

サーシャさんとゆかさんは、普通に対局を進めている。

ポムじいさんは、私になみさんを好きになったと言うた。

「ムッシュイワマツどの、この前のスカルプケアとアイロンパーマ気持ちよかったなぁ~なみさんも気に入った…ええ身体だったのぉ~」

ミンジュンさんが怒った声でポムじいさんに言うた。

「ポムじいさん!!ヨシタカさんの前でえげつないこと言われん!!こなな大事な時に失礼よ!!」
「わかっとるわい!!そう言うミンジュンどのはムッシュイワマツと結婚したいのか?」
「ポムじいさん!!」
「ちょっと聞いただけや…ミンジュンどのはすぐムキになるのぉ~ハハハハハハハハハハ。」

ポムじいさんが大笑いしていた時に、ゆみさんが大将のコマを取った。

「はい、ゆみの勝ち。」
「なっ、なにすんねん!?」
「なにすんねんって、大将のコマ取られたポムじいさんの負けよ。」
「なんじゃと!!もう一回勝負だ!!」
「望むところよ!!」

ポムじいさんとゆみさんは、ゲームしている時に本気でケンカすることがよくある。

この時、周囲の湯治客がポムじいさんとゆみさんの前に集まって、対局を見つめていた。
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